隣家の木の枝が敷地内に侵入し、我が家の外壁塗装が剥がされた

8ヶ月前に新居へ入居しました。
我が家、隣家共に戸建て(隣家は割烹)です。
我が家は中古住宅を購入し、元あった家を解体し、新築しました。
解体当時より隣家の樹木は当敷地内に侵入しており、不動産会社を通じて侵入部分を撤去するよう申し入れしておりました(おそらく口頭で行ったのみで詳細不明)。
住宅引渡し時には枝は外壁に接触していなかったと思います。
引越し直後より上記内容を私から指摘するのは常識から外れていると考え、1年ほど経過した後に申し入れようと予定していました。

先日、さすがに木の枝の伸びが伸びすぎているように感じ、隣家に枝の剪定を依頼しました(隣家は商売を行っているため配慮し電話越しに行いました)。
1,2週間以内に剪定を行うと約束をしてくれました。
ただ木の枝が我が家のバルコニー部分に当たっているように感じ気になったため日中に確認したところ、外壁塗装が剥がされていました。

被害箇所は2階バルコニー(コンクリート製の壁のような作りで高さ1mほど)の塗装(細かい石の粒のような凹凸のあるもの)で、角部分を中心に直径10~20cmほどの2面です。
証拠用に写真を撮ったのですが、1面には明らかに木の枝の断面が擦っています。
もう1面は確認時には擦っていませんでしたが、柔軟な枝のため風などにより移動するに十分な範囲と思われます。
隣家の木の幹から境界の塀までは20~30cmほど、塀から被害箇所のバルコニーは40~50cmほど(水平距離)、塀の厚さは20cmほど、塀は全て我が家の敷地内にあり我が家の所有物です。

被害箇所からの雨漏りが心配なため、現状回復についての費用を隣家に請求しようと考えています。
また相手が要求を受け入れなかった場合、小額訴訟を検討しています。
そこで質問させていただきます。

1.そもそも今回のケースでは隣家に全額の費用を請求できますか?

2.もし請求を拒否された場合に小額訴訟を検討していますが、証拠として枝の剪定は控えさせた方が良いでしょうか?(既に証拠用に写真を撮ってあります)

3.こちらに過失はあったのでしょうか?(被害が拡大する前に気付き剪定を依頼すべきであった等)

4.小額訴訟を起こすにあたり、ゴリゴリと枝が壁を擦るような音がするという私の証言、写真以外に証拠として必要な物がありましたらお教えください。
2012年06月06日 23時06分

みんなの回答

梅村 正和
梅村 正和 弁護士
弁護士ランキング 登録弁護士が過去30日における弁護士ドットコム内で行った活動(みんなの法律相談での回答など)を独自に数値化、ランキングしたものです。 愛知県1 不動産・建築に注力する弁護士
ありがとう
他人の家に自分の庭の木の枝を侵入させて被害を与えれば
不法行為に基づく損害賠償責任を負います。
賠償すべき損害の範囲は、建物の形・構造、庭の形・構造、枝の状態など
から、その枝を剪定しないでいたら生じることが通常予測される範囲の
損害です(相当因果関係にある損害といいます)。
相当因果関係にある全損害の賠償を請求できます。
 
裁判官が実況見分することはほとんどないので、写真やビデオで十分ですが、
被害の状況との関連が分かり易いように写真などを撮りましょう。
また、編集したなどと言われないために、色々な角度から撮影したり
しましょう。
被害部分に関するところだけでなく、相手の庭からその木の枝が伸びている
ことが分かるような写真・ビデオを撮りましょう。
 
民法上、境界を越えた木の枝については、剪定を請求することができる
だけで、積極的にこちらから剪定してしまうことができません。
剪定してくれと言えば十分でしょう。
ただし、相手が請求されたことはないと言い張る場合もあるので、
内容証明郵便などで請求してあれば良いのですが、
仮に請求したことを立証できなくても、相手の木の枝が質問者さんに
被害を与えれば損害賠償義務があることに変わりありません。
ただ、この場合、全く請求してなかったと認定されれば、過失相殺の観念が
でてくる可能性はあります。
しかし、相手方の違法性の方が圧倒的に大きいでしょう。
 
損害の額も立証する必要があるので、修理等にかかった費用の領収書等は
必要です。
その他、近隣の人で事実を知っている人がいれば、場合によっては、
陳述書を書いてもらったり、証人になってもらったりということも
あります。

2012年06月06日 23時26分

相談者
早速の的確なご回答に感謝いたします。

本日、隣人方へ連絡を取り、今回の現況についてお伝えしました。
(仕事の休憩時間という制約もあったため)電話にて、本件の趣旨と弁償の意図について簡潔に伝えたのですが、直球過ぎた事が癪に障ったのか相手を激昂させてしまいました。
話が平行線になると考え、不動産屋に剪定の請求をした事実があるかどうかの再確認をした上で、あらためて連絡することとしました。


相手方の主張を要約すると、以下の2点にまとめられます。

1.そんな事態は把握していなかった。該当箇所は死角になる場所であり、全く身に覚えがない。
そうなる前に早く指摘すべきであった。

2.不動産屋が挨拶に来たかもしれないが覚えていない。
越境している木の枝を切るように言われた覚えもない。
もし言われたら、そちらで勝手に切って良いと言っている。

主張1については、相手方の建物は敷地一杯に建てられており、本件の木は入り口とは真逆の方角にあるため死角と呼べるかもしれません。
確かにデットスペース(室外機のような物も一緒に置いてあるため)のようですが、相手方の建物の窓から顔を出せば左方2mほど先に十分に確認が出来る範囲ではあります。
また本件の木(高さは2階屋根~3階の半分ほどあり)の枝は隣接する我が家の庭と、同じく隣接するアパート通路の1,2階部分にもかかっている状態であり、少しでも注意する気があれば気付かないというレベルのものでもありません。


そこで追加の質問です。

1.上記のような主張を相手が行った場合、おっしゃりました"過失相殺"というのがどの程度になるものなのでしょうか?
(例えば原状回復に必要な費用は半分ずつ負担、相手への請求そのものが棄却される等)

2."損害の額も立証する必要がある"とのことですが、見積もりではなく、実際に修繕していただいた後に訴えを起こした方がよろしいでしょうか?

3."剪定を請求したという事実"を主張するにあたり、不動産屋からの証言を持ち出すにあたり、どのような方法が好ましいでしょうか?
(例えば、メールにて当時の状況を確認し、プリントする等)

2012年06月08日 00時27分

梅村 正和
梅村 正和 弁護士
弁護士ランキング 登録弁護士が過去30日における弁護士ドットコム内で行った活動(みんなの法律相談での回答など)を独自に数値化、ランキングしたものです。 愛知県1 不動産・建築に注力する弁護士
ベストアンサー
ありがとう
1 自分の所有物がしでかした不始末について、知らなかったというのは
理由になりません。
自分の家の屋根の瓦が落ちて、外を歩いている通行人をケガさせたら、
知らなかったとか、家の外で起きたことだとかの言い訳は通用しません。
過失相殺は、向こうが主張してきたら裁判所が認める「かもしれない」
という程度のものです。
こちら側の主張で、過失相殺など一切認める必要はありません。
極論ですが、刃物で人を刺した人間が、相手のよけ方が悪かったから過失相殺だ
と言えないのと同じことです。

2 どちらでもかまいません。
見積書であれば、まだ修繕前ですから被害そのものの損害としての請求になるし、
領収書であれば、修繕後ですから、被害そのものではなく、修繕代金相当額の損害としての請求になるというだけです。

3 その事実が認定できる資料であれば何でも構いません。
信憑性が高い物かどうかが重要です。
原告が自分で言ったことを書いた陳述書が最低限の証拠ですので、
それ以上の物があれば裁判になったときに出すということになります。
証拠の数に制限もないので、立証に役立つものは複数だして構いません。

2012年06月08日 20時30分

この投稿は、2012年06月06日時点の情報です。
ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。

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