建売の売れ残り物件を購入しました。民法235条は私に当てはまりますか?

建売の売れ残り物件を購入しました。民法235条は私に当てはまりますか?

建築後3年が経過した売れ残り物件を建売業者から安く購入できました。
引越し後、隣の方から苦情があり民法234条に従って
「お宅は、境界線から一メートル未満の距離で当方の宅地を見通すことのできる窓があるから、目隠しを付けろ」と
連絡がありました。わたしとしては、窓を設けた者ではないから目隠しを付ける義務はないと思っています。
しかも、建築後3年も経っており、その間、お隣さんは建売業者に一度もクレームを言っていないようです。
私に目隠しを付ける義務がありますか?
m65821さん
2014年06月30日 10時47分

みんなの回答

今井 俊裕
今井 俊裕 弁護士
ベストアンサー
ありがとう
原則論として設置義務があるということになると思います。ただし,窓があるのに長期間経てからのクレームですから,その点をとらえて黙示の許諾があった,との主張もあり得るところですが,物権法の範疇で,特に所有権の限界という局面での話ですから,難しいとは思います。

2014年06月30日 11時00分

秋山 直人
秋山 直人 弁護士
不動産・建築に注力する弁護士
ありがとう

民法235条は「境界線から1メートル未満の距離において他人の宅地を見通すことのできる窓・縁側・ベランダを設ける者は,目隠しを付けなければならない」と規定しているわけですが,「設けた者」ではなく,「設ける者」,つまり現在進行系の表現を使っています。

ご相談者も,そのような窓を設けて利用している者,つまり「設ける者」と言えるのではないかと思います。

実質的に考えても,最初にそのような窓・縁側・ベランダを設置した者だけが目隠し設置義務を負い,その後に当該建物を購入した者は目隠し設置義務を負わないと解釈しますと,建売りの場合にはそのような窓・縁側・ベランダを設置した者は建売業者であり,建売業者からの購入者は一切目隠し設置義務を負わないこととなってしまい,プライバシー保護という民法235条の趣旨からして,おかしな解釈になるように思います。

建築後3年の間,建売業者にクレームがなかったとの点も,その間は人が住んでいなかったから,というような事情があるのかもしれません(分かりませんが)。

以上から,ご相談者には民法235条に基づく目隠し設置義務の規定が適用されるのではないか,と思います。

2014年06月30日 11時08分

m65821 さん (質問者)
そのような判例はあるのでしょうか?

2014年06月30日 12時21分

秋山 直人
秋山 直人 弁護士
不動産・建築に注力する弁護士
ありがとう
調べたところ,東京地裁平成20年2月21日は,マンションの住人が,隣接地に一戸建てを建築した建築業者に対して目隠しの設置を求めたのに対し,既に建設業者は当該一戸建ての所有者ではなくなっており,民法235条に従って目隠しを付けることは,現所有者の責任になる旨を判示していました。

2014年06月30日 13時03分

m65821 さん (質問者)
東京地裁平成20年2月21日にそのような裁判があった履歴は出てこないのですが・・・

2014年06月30日 14時06分

m65821 さん (質問者)
東京地裁昭和60.10.30の判例によりますと、後から建築した側からの目隠し設置要求は互譲精神にもとるとして棄却されることもあるようです。

 また、第236条では 前二条の規定と異なる慣習があるときは、その慣習に従う、とされております。地域的に住宅が密集しており、境界1m以内に建築した家が多いような地域ですと、目隠し請求は難しいかもしれません。

 又、条文には「境界線から1メートル未満の距離において他人の宅地を見通すことのできる窓に目隠しが付いていない物件は」買ってはいけないとは書いていません。
>以下のサイトを参照。
『法律ってのは条文そのままで解釈できる事例は条文のまま解釈するもんです。』
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1267707397
 もしも、「目隠しが付いていない物件」の売買に問題があるのであれば、世間はそんな物件だらけですから大騒ぎになるでしょう。

 結論から言うと、「設ける者」とはやはり『建築したもの』と考えるのが至極妥当と言えるでしょう。設計施工に何も関わらずに、購入したものにまで235条が適用されるのであれば、範囲は広がりすぎて中古物件の売買などできなくなってしまいます。

2014年07月01日 09時44分

この投稿は、2014年06月30日時点の情報です。
ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。

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