貸駐車場の土地の所有者の責任

 現在、貸駐車場にしている土地を所有しています。この土地はほぼ正方形です。駐車場の管理の一切は不動産会社が行っています。

 この駐車場の土地の一辺と隣の土地との境界には3m位の段差があり、隣の土地の方へ落ち込んでいます。その隣の土地との境界には柵が設置されていますが、人の転落を防止する程度の強度しかありません。もし、駐車場の借主が運転を誤って、車が柵を突き破り隣家の土地に落下した場合の損害について、土地の所有者の責任について教えてください。

 柵が車の転落を防止する程度の強度を備えていない限り、工作物の設置または保存に瑕疵があり、土地の所有者の責任が問われますでしょうか? 言い換えると、人の転落を防ぐことができるだけの程度の強度の柵では通常備えるべき安全な性状や設備に欠けるとして、土地の所有者は責任を負わなければならないのでしょうか?
 なお、現状の柵を含め、駐車場に供するための費用一切は私が支払っています。駐車場には通常の車止めブロックは設置され、駐車スペースの範囲は駐車場ロープを張って明確に確認できる状態になっています。

 ご回答のほどよろしくお願いします。
2017年01月08日 14時19分

みんなの回答

黒岩 英一
黒岩 英一 弁護士
弁護士ランキング 登録弁護士が過去30日における弁護士ドットコム内で行った活動(みんなの法律相談での回答など)を独自に数値化、ランキングしたものです。 長崎県1
ありがとう
>言い換えると、人の転落を防ぐことができるだけの程度の強度の柵では通常備えるべき安全な性状や設備に欠けるとして、土地の所有者は責任を負わなければならないのでしょうか?

一般的に転落するようなペダルの踏み間違いまで完全に防止する義務まではないと解されます。

ただ、社会的にどの程度まで防止する義務があるかは明確に決まっているものではないため、今後転落の問題が社会問題化した際、より重い義務があると判断される可能性がないとはいえません。

2017年01月08日 14時29分

杉島 健文
杉島 健文 弁護士
ありがとう
最近、ニュースになっているように踏み間違いによる事故も多数発生しております。そのため、そういった場合に備えて、車が衝突してもある程度は耐えられる柵の設置がされていない場合、民法717条上の「瑕疵」と評価されることも十分あり得ると思います。
 そのため、柵を強化することはリスクヘッジとしてはあり得る選択肢です。

しかし、「瑕疵」が認められたとしても、直ちにそれによって発生した損害全額を支払わなければならないわけではありません。
 アクセルの踏み間違いという第三者(運転者)の重大な過失が存在すれば、損害との因果関係は一部分にまで限定することは可能だと思います。
 また、アクセルの踏み間違いもニュースになるとはいえ、身の回りで頻繁に起こるレベルにまで至っていません。
 そのため、717条のリスクが低い(発生頻度が低いこと+損害額がある程度小さくなり得ること)とみて、柵を強化しないという選択も十分ありだと思います。
 柵の強化による費用負担のリスクと事故発生時の費用負担のリスクを比較して、ご検討ください。
 よろしくお願い致します。

2017年01月08日 15時02分

この投稿は、2017年01月08日時点の情報です。
ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。

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