柿の木がそのものが切られた場合の損害賠償

人に家を貸しており、庭には柿の木がありました。賃貸契約書には庭は入居時に自由にして良いが、柿の木は切らない旨の特約事項まで付けました。しかし残念ながら、何の事前の相談も無く柿の木が切られてしまいました。借り主は管理している不動産業者を通して話をした、と主張しておりますが、当方には全く連絡もなく契約を反故にされた思いです。損害賠償とするならば相場はいくらでしょうか?また、不動産賃貸契約の場合、庭木の特約事項があっても借り主が勝手に庭木を伐採して許されるのでしょうか?
2011年07月03日 08時18分

みんなの回答

比護 望
比護 望 弁護士
不動産・建築に注力する弁護士
ありがとう
特約で明記されていれば、勝手に切ることは許されません。
相場の算定は極めて難しいです。
成木の柿の木の市場価格が判ればそれが目安になると思います。

2011年07月03日 08時33分

相談者
その程度の回答は私でもわかります。損害賠償ではなく慰謝料を100万円請求しようと思いますがコメントありますでしょうか

2011年07月31日 21時01分

比護 望
比護 望 弁護士
不動産・建築に注力する弁護士
ありがとう
物的損害には裁判所はなかなか慰謝料を認めてくれません。
その柿の木に、相当の思い入れがあったことが客観的に証明できて、特約で明記したことなどから相手方もその思い入れを知っていたか、知り得たような場合には、慰謝料が認められる可能性がないとは言えないと思います。

しかし、仮に例外的に慰謝料が認められるとしても100万円は非常に高い数字だという印象です(裁判所が認めるとしてもという観点からのコメントです)。

数万円からよくいっても20万円くらいだろうかというのが私の感想です。

昭和43年の判例にかやの木を伐採されたことにつき慰謝料を認めた事例がありました。

以下は抜粋です。

一般に財産的侵害に伴って精神的損害を蒙ったとしても、財産的損害の賠償を受けることによって精神的損害を十分償いうるのであるから、とりたててその精神的苦痛に対する慰藉料を認める必要はないと解される。しかし時としては単に財産的損害の賠償だけでは到底慰藉されない精神的損害を蒙る特別の場合もありうるのであって、深い愛情をもって大切に育て上げた動植物を死に致らしめ、あるいは伐採したりしたときには、被害者はたとえその時価相当の賠償を得たとしてもなお払拭し難い精神的苦痛を受ける場合のあることは当然である。≪証拠省略≫によると、控訴人が本件山林を買受けたのは大正五年であって、右伐採事故まで約四〇年を経過しその間特に本件かやについてはその生長を楽しみにし深い愛着をもっていたこと、古座川地方ではかやは碁盤の用材として珍重され製炭用雑木の中には含まれず特種材として伐らずに残すことを通常とし、このことはもとより被控訴人の予見しうべきところであったことが窺われるから、被控訴人は控訴人が本件各伐採により、父祖伝来の山林を伐採された場合ほどではないにしてもこれと大差のない精神的苦痛を受けたものとして、その慰藉料を支払う義務があるといわねばならない。しかして前記認定の諸般の事実を参酌すると被控訴人の支払うべき慰藉料額は金五万円とするのが相当である。

2011年08月01日 01時28分

比護 望
比護 望 弁護士
不動産・建築に注力する弁護士
ありがとう
上記のコメントは、今の裁判所が物的な損害に対して、慰謝料を容易に認めず、認めたとしても金額が極めて低いということを前提として、見通しとしてどうか、という観点からのコメントです。

しかし、翻って、丹精込めて、柿の木を苗から育て上げ、あるいは、親の代から引き継ぎ、幼少のころから思い入れがあり、ようやく、実がなり、収穫の喜びをもたらしてくれたような大事に育て上げた思い入れの深い柿の木を、わざわざ、特約を入れて伐採しないように注意を喚起して取り決めしたにもかかわらず、それを無視され、漫然と、あるいは故意に切り倒された、とすれば、その際に受ける精神的苦痛は、お金には置き代えがたいほどの相当なものであると容易に推察され、それをあえて金額にした場合に、100万円という数字は、高すぎるということは、軽々には言い難いようにも思います。

そうした思いが新しい判例を産みだす原動力になることも否めませんので、その点を付記させて頂きました。

2011年08月01日 06時19分

相談者
私も判例を調べましたが、神木や山林の例が多く、しかも和解のケースばかりであまり参考にならないのが実情です。「思い入れ」に関して「客観的」に提示できる資料はありますので、それを持って先方と話し合いをする予定です。

いろいろ調べて頂きありがとうございました。

2011年08月01日 08時35分

この投稿は、2011年07月03日時点の情報です。
ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。

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