二項道路の私有土地利用

公開日: 相談日:2011年12月21日
  • 1弁護士
  • 2回答

二項道路の私有地上にその所有者が事業用の設備(土地上にコンクリート土台などを設け堅固に固定した機械類)を新たに設置したのですが、その二項道路を利用する当方の所有する賃貸マンションの居住者や他の近辺の居住者の通行の著しい障碍になっており、賃貸事業上の不利益にもなっているのですが、建築基準法、消防法、道路交通法など何らかの法律違反として撤去できないでしょうか?
建築基準法については、所管の自治体では住宅用の設備ではないため住宅の構造物とは云えず、違反に問えるか明確にはできないと回答してきております。
しかし、住宅用の設備よりも、大型の事業用設備の方が、通行や安全な道路利用への障碍としては影響が大きく、事業用だと云うことで構造物と認めないのは不合理だと思うのです。

320749さんの相談

回答タイムライン

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    建築基準法上の道路(位置指定道路,42条1項5号)について,最高裁平成9年12月18日判決は,「道路位置指定を受け,現実に開設されている道路を通行することについて日常的生活上不可欠の利益を有する者は,右道路の通行をその敷地の所有者によって妨害され,又は妨害されるおそれがあるときは,敷地所有者が右通行を受忍することによって通行者の通行利益を上回る著しい損害を被るなどの格段の事情がない限り,敷地所有者に対して右妨害行為の排除及び将来の妨害行為の禁止を求める権利(人格的権利)を有する」と判断しておりますので,日常生活上,2項道路を通行している近隣住民は,撤去を求めることが可能と考えられます。登記簿上の地目が公衆用道路となっていたり,固定資産税が免除されているなどの場合には,地主が所有権を根拠に通行を妨害する行為は,権利濫用として,保護されないものと考えます。

  • 相談者 320749さん

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    田沢先生
    早々のご回答ありがとうございます。なお、該当賃貸マンションには、所有者である私は居住しておりませんが、私が当方賃貸マンションの居住者の利益のためあるいは所有者として先生の御答えにありました通行を妨害している設備の撤去なりを求める訴訟を提起することは可能でしょうか?

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    今後,マンションの貸室が空室になり,そこの新たな賃借人になろうとする者にとっては,その住環境は重要な問題です。自由に通行できる通路に支障があるということになると,そのマンションの賃料を下げる要因にもなりかねませんよね。その意味で,マンション所有者(賃貸人)にとっては,重要な利害関係を有するということができます。このように考えれば,相談者による撤去請求は可能と考えられます(私見)。

この投稿は、2011年12月時点の情報です。
ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。

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