同意殺人罪とは|犯罪が成立するポイントと刑罰の内容を解説

「自分を殺してほしい」と頼まれて人を殺したり、承諾を得た上で相手を殺したりすると、同意殺人罪という犯罪にあたります。 この記事では、同意殺人罪がどのような犯罪なのか解説します。

目次

  1. 同意殺人罪とは
  2. 同意殺人罪が成立するポイント
    1. 嘱託殺人とは
    2. 承諾殺人とは
    3. 同意殺人罪の被害者(客体)となる人
    4. 安楽死・尊厳死
  3. 同意殺人罪の刑罰

同意殺人罪とは

「自分を殺してほしい」と依頼してきた人を殺したり、同意を得た上で相手を殺したりすると、同意殺人罪という犯罪にあたります。

同意殺人罪が成立するポイント

同意殺人罪は、「嘱託(依頼)」を受けるか「承諾」を得て人を殺した場合に成立します。 人から嘱託を受けてその人を殺すことを、属託殺人といいます。承諾を得て、その人を殺すことを、承諾殺人といいます。

嘱託殺人とは

他人から「自分を殺してほしい」と依頼されて、その人を殺すことです。 裁判例では、被害者から、現金800万円と引き換えに自分の下腹部をナイフで刺してほしいと依頼された犯人が、指示どおり実行して被害者が死亡したケースについて、嘱託殺人の成立を認めています。

承諾殺人とは

他人に「殺していいか」と持ちかけて、同意を得た上で、その人を殺すことです。 裁判例では、借金をかかえて、家賃滞納のため住む家も失うことになった被告人が、将来を悲観して一家心中を企て、長女の同意を得た上でその首を絞めて殺害し、自分も自殺しようとしたが被告人だけが生き残ったというケースで、承諾殺人の成立を認めました。

同意殺人罪の被害者(客体)となる人

同意殺人罪の客体となるのは、死の意味がわかり、死ぬか死なないかを自分の意思で決められる人です。 死の意味がわからない幼児や、精神病などにかかっていて正常な判断能力がない人(心神喪失者)などは、同意殺人罪の客体とはなりません。 そうした人から頼まれたり、同意を得たりして殺害した場合は、通常が殺人罪が成立します。

安楽死・尊厳死

いわゆる、安楽死・尊厳死の場面では違法性がないという理由で犯罪が成立しないのではないかという議論があります。

同意殺人罪の刑罰

同意殺人罪の刑罰は、6か月以上7年以下の懲役か禁錮です。未遂も処罰されます。

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