往来妨害罪とは|犯罪が成立するポイントと刑罰の内容を解説

道路や堤防、橋などを破壊したり、障害物でふさいだりして、人や自動車、船などが通行できないようにすると、往来妨害罪という犯罪にあたります。 この記事では、往来妨害罪がどのような犯罪なのか解説します。

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目次

  1. 往来妨害罪とは
  2. 往来妨害罪が成立する要件
    1. 往来妨害罪の被害の対象となるもの
    2. 損壊・閉塞とは
  3. 往来妨害罪の刑罰

往来妨害罪とは

道路や堤防、橋などを破壊したり、障害物でふさいだりして、人や自動車、船などが通行できないようにすると、往来妨害罪という犯罪にあたります。 往来妨害罪にあたる行為をした結果、人にケガをさせたり死亡させたりした場合は、刑罰が重くなります。

往来妨害罪が成立する要件

往来妨害罪は、「陸路」や「水路」「橋」を、「損壊」したり「閉塞」したりして、人や車、船などが通行できないようにした場合に成立します。

往来妨害罪の被害の対象となるもの

往来妨害罪の被害の対象となるのは、「陸路」「水路」「橋」です。 陸路とは、国道や高速道路のことです。一般の人や車が通行するための道路に限られます。 個人宅の通路など、特定の人しか通らない通路は陸路に含まれません。鉄道は、往来危険罪という別の犯罪の対象となるため、往来妨害罪でいう陸路には含まれません。 水路とは、河川や運河、港のことです。一般の人や船が通行するためのものに限られます。 橋は、河川や湖などの上にかけられた橋のほか、陸橋や桟橋も含まれます。

損壊・閉塞とは

損壊とは、物理的に壊すことです。たとえば、道路を掘り起こして大きな穴を開けたり、河川の堤防を壊したりすることです。 全部ではなく一部だけ壊した場合であっても、その結果、通行できないようにしたのであれば、損壊にあたります。 閉塞とは、障害物を置いて通行できないようにすることです。たとえば、道路上に塀やバリケードを設置して通行できないようにしたり、港の入り口を土のうでふさぐことなどです。 裁判例では、幅約1.6メートルの道路上に、中古テレビや茶だんすなどのゴミや不用品を捨てて通行できないようにした行為も、閉塞にあたるとしています。 往来妨害罪は、人や車、船などが通行できないおそれがある状態を作り出した時点で成立します。実際に通行できなくなることは必要ではありません。 たとえば、深夜、通行人が誰もいないときに道路を壊した場合でも往来妨害罪が成立します。

往来妨害罪の刑罰

往来妨害罪の刑罰は、2年以下の懲役か20万円以下の罰金です。未遂も処罰されます。 往来妨害罪にあたる行為をした結果、人にケガをさせた場合は15年以下の懲役、人を死亡させた場合は3年以上20年以下の懲役です。

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