有価証券偽造罪・偽造有価証券行使罪とはどのような罪か

手形や小切手、商品券などの有価証券を偽造すると「有価証券偽造罪」にあたります。また、偽造された有価証券を使用すると「偽造有価証券行使罪」にあたります。

  • 有価証券偽造罪とは
  • 偽造有価証券行使罪とは
  • 罪が成立する要件
  • 刑罰の重さ

この記事では、これらのポイントについて、詳しく解説しています。

目次

  1. 有価証券偽造罪とは
  2. 有価証券偽造罪が成立する要件
    1. 「行使の目的」とは
    2. 「公債証書、官庁の証券、会社の株券その他の有価証券」とは
    3. 「偽造・変造」とは
    4. 「虚偽の記入」とは
  3. 有価証券偽造罪の刑罰
  4. 偽造有価証券行使罪とは
  5. 偽造有価証券行使罪が成立する要件
    1. 「行使」とは
    2. 「交付」とは
    3. 「輸入」とは
  6. 偽造有価証券行使罪の刑罰

有価証券偽造罪とは

手形や小切手、商品券などの有価証券を偽造すると「有価証券偽造罪」にあたります。

有価証券偽造罪が成立する要件

有価証券偽造罪が成立する要件は、「行使の目的」で、「公債証書、官庁の証券、会社の株券その他の有価証券」などを「偽造・変造」することです。 偽造や変造ではない場合でも、行使の目的で、有価証券に「虚偽の記入」した場合には、同様の罪が成立します。

「行使の目的」とは

「行使の目的」とは、偽造した有価証券を、本物の有価証券として使う目的です。

「公債証書、官庁の証券、会社の株券その他の有価証券」とは

「公債証書、官庁の証券、会社の株券その他の有価証券」とは、たとえば、次のようなものがあります。

  • 日本国債証書
  • 地方債証書
  • 財務省証券
  • 株券
  • 約束手形
  • 為替手形
  • 小切手
  • 社債権
  • 投資信託受益証券
  • 鉄道乗車券
  • 入場券・観覧券
  • 商品券・ギフト券
  • タクシーチケット
  • 宝くじ
  • 勝ち馬投票券

「偽造・変造」とは

「偽造」とは、有価証券を作成する権限がない人が、他人の名義を無断で使用して、有価証券を作成することです。 架空の人の名義でも、本物と間違えるような有価証券を作成した場合には、偽造にあたります。 「変造」とは、他人が名義人となって意思に基づいて作成した有価証券を、権限がないにもかかわらず、変更することです。 たとえば、手形の振出日付・受付日付の改ざんや、小切手の金額の改ざんなどです。

「虚偽の記入」とは

有価証券の作成権限がある人が、虚偽の内容の有価証券を発行することです。 有価証券が手形の場合には、手形の裏書・引受け・保証などについて、真実に反する記載をすると「虚偽の記入」にあたります。

有価証券偽造罪の刑罰

有価証券偽造罪の刑罰は、3か月以上10年以下の懲役です。

偽造有価証券行使罪とは

偽造された有価証券を使用すると「偽造有価証券行使罪」にあたります。

偽造有価証券行使罪が成立する要件

偽造有価証券行使罪が成立する要件は、偽造された有価証券を「行使」することや、行使の目的で「交付」または「輸入」することです。

「行使」とは

「行使」とは、偽造・変造・虚偽記入された有価証券を、本物として、または、内容が正しい有価証券として使用することです。

「交付」とは

「交付」とは、偽造・変造・虚偽記入された有価証券であることを知っている人に対し、その証券を引き渡すことです。

「輸入」とは

「輸入」とは、国外から国内に搬入することです。

偽造有価証券行使罪の刑罰

偽造有価証券行使罪の刑罰は、有価証券偽造罪と同じで、3か月以上10年以下の懲役です。 偽造有価証券行使罪は、未遂の場合も処罰されます。

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