公然わいせつ罪はどのような犯罪か|罪が成立する要件と刑罰の内容

人通りの多い場所など他の人が気づく可能性がある状況で、わいせつな行為をした場合、公然わいせつ罪という犯罪が成立します。 この記事では、公然わいせつ罪がどのような場合に成立するのか解説します。

目次

  1. 公然わいせつ罪とは
  2. 公然わいせつ罪が成立する要件
    1. 「公然と」とは
    2. わいせつな行為とは
    3. 公然わいせつ罪が成立した裁判例
  3. 公然わいせつ罪の刑罰

公然わいせつ罪とは

人通りの多い道路上など他の人が気づく可能性がある状況で、わいせつな行為をすることです。

公然わいせつ罪が成立する要件

「公然と」とは

不特定または多数の人が認識できる状態のことです。不特定または多数の人が実際に認識しなくてもよく、認識できる可能性がある状態も含みます。 たとえば、不特定多数の人が通行する可能性がある路上でわいせつな行為をした場合、そのときに通行人が全くいなかったとしても公然性が認められ、公然わいせつ罪が成立するとした裁判例があります。 また、会員制など特定の人が集まる場であっても、観客が数十人程度いれば公然性が認められるとした裁判例があります。 密室の中でわいせつ行為を行っていても、ネットなどでライブ配信して、不特定多数の人が閲覧できる状態にしていれば、公然性は認められます。

わいせつな行為とは

わいせつな行為とは、次の3つの要件にあてはまる行為です。

  • 自身の性欲を興奮させたり、刺激したりする行為
  • 一般の人の性的羞恥心を害する行為
  • 一般的な性的道義観念に反する行為

公然わいせつ罪が成立した裁判例

裁判例では、たとえば以下のような行為について、公然わいせつ罪の成立を認めました。

  • 電車内で、他の乗客が容易に気づける状態で、性器を露出した
  • ライブ配信サイトで、自身の陰部や自慰行為などの映像をインターネット上に即時配信し、不特定多数の視聴者に閲覧させた

公然わいせつ罪の刑罰

公然わいせつ罪が成立する場合の刑罰は、以下のいずれかです。

  • 6か月以下の懲役
  • 30万円以下の罰金
  • 拘留(1日〜29日間、刑事施設で身体を拘束する刑罰)
  • 科料(1000円〜9999円の金額を納めさせる刑罰)
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