強制性交等罪(旧強姦罪)とは|罪が成立する要件と刑罰の内容

暴行を加えたり脅したりして、相手の意思に反して無理やり性行為をすることは、強制性交等罪という犯罪にあたります。 この記事では、どのような場合に強制性交等罪が成立するのか解説します。

目次

  1. 強制性交等罪(旧強姦罪)とは
  2. 強制性交等罪が成立する要件
    1. 暴行・脅迫とは
    2. 暴行・脅迫の程度
    3. 性交等とは
    4. 被害の対象には男性も含まれる
    5. 未遂の場合も罰せられる
  3. 強制性交等罪の刑罰

強制性交等罪(旧強姦罪)とは

暴行したり脅したりして、無理やり性行為をすることは、強制性交等罪にあたります。性行為には、性器に挿入する性行為だけでなく、肛門性交や口腔性交も含まれます。 被害者が13歳未満の場合、暴行や脅迫がなくても、また、相手が同意していたとしても、性行為をした場合は強制性交等罪にあたります。 強制性交等罪は、もともとは「強姦罪」という犯罪でした。2017年に刑法が改正され、罰せられる行為の内容が変更され、刑罰の重さも引き上げられました。 以前は、被害者の告訴がなければ起訴できない犯罪(親告罪)でしたが、2017年の法改正で、告訴がなくても起訴できるようになりました。

強制性交等罪が成立する要件

強制性交等罪が成立する要件は、暴行・強迫を用いて、性交等をすることです。 13歳未満の人に対しては、暴行や脅迫がなくても、また、相手が同意していたとしても、性行為をした場合は強制性交等罪が成立します。

暴行・脅迫とは

暴行とは、相手に不法な有形力を加える行為のことです。具体的には、殴ったり蹴ったりする行為のほか、体を押さえつけたり、衣服を引っ張ったりする行為も暴行にあたります。 脅迫とは、相手の生命や身体などに害を加えることを伝える行為です。

暴行・脅迫の程度

強制性交等罪における暴行・脅迫は、「相手の反抗(抵抗)を著しく困難にする程度」である必要がありますが、完全に抵抗できない状態にすることまでは求められていません。 客観的にみて反抗できる可能性があるような場合でも、相手の抵抗を著しく困難にしている、と認定されるケースもあります。 その暴行・脅迫が、相手の抵抗を著しく困難にする程度といえるかはどうかは、一概に判断することはできません。ケースごとに、時間や場所、相手の年齢・精神状態などの事情を総合的にみて判断されます。

性交等とは

通常の性行為のほか、肛門性交・口腔性交も含みます。

被害の対象には男性も含まれる

強姦罪では、被害の対象を女性に限定していましたが、強制性交等罪に改正されるにあたり、男性も被害の対象となりました。

未遂の場合も罰せられる

暴行・脅迫によって無理やり性行為をしようとしたけれど、相手が抵抗するなどして、実際には性行為をするまで至らなかったような場合は、未遂罪が成立します。

強制性交等罪の刑罰

強制性交等罪の刑罰は、5年以上20年以下の懲役です。未遂罪が成立する場合は、既遂の場合よりも刑が軽くなる可能性があります。

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