傷害罪とはどのような犯罪か?構成要件と事例、暴行罪や過失傷害罪との違い

傷害罪は、しばしば喧嘩などの際に問題となることが多い罪です。しかし、一見傷害罪のように見えても、暴行罪や過失傷害罪、殺人罪となる場合もあります。ここでは、傷害罪はどのような場合に成立するのか、他の罪とどのように違うのかを説明します。

目次

  1. 傷害罪が成立するには
  2. 傷害罪と暴行罪の違い
  3. 傷害罪と過失傷害罪の違い
  4. 相手が死亡してしまったら

傷害罪が成立するには

傷害罪が成立するためには、次の二つを満たしている必要があります。

  • 傷害を負わせたこと
  • 故意に(わざと)暴行したこと

この二つの要件のいずれを欠いても、傷害罪は成立しません。 なお、傷害とは、身体的な怪我だけにとどまらず、ノイローゼなどの精神疾患も含みます。例えば、嫌がらせ電話をかけ続けた結果、精神衰弱症になった場合にも傷害罪が成立します。

傷害罪と暴行罪の違い

傷害罪と暴行罪は、意図的に暴行を加える点で共通します。しかし、暴行を加えたものの、傷害がなかった場合には暴行罪が、あった場合には傷害罪が成立する点で異なります。 暴行罪は、狭い室内で包丁を振り回す行為も、人に当たらなかった場合などに成立します。詳しくは「暴行罪の構成要件と事例 - 何が暴行か?どこからが暴行罪か?」をご覧ください。 なお、傷害罪が成立するためには、必ず医師の診断書が必要となります。

傷害罪と過失傷害罪の違い

傷害罪も過失傷害罪も、傷害が生じている点で共通します。しかし、傷害罪の場合は加害者が意図的に暴行を加えているのに対し、過失傷害罪の場合は暴行を加える意図がない点で異なります。 例えば、急いで歩道を走っていた際、突然人が飛び出してきて、人を突き飛ばしてしまった場合などは、過失傷害罪が成立します。

相手が死亡してしまったら

相手方を死亡させてしまった場合には、傷害致死罪が成立することになります。この場合、殺人罪との違いは殺意があったかどうかです。暴行自体は意図的であったものの、殺すつもりはなかった場合に傷害致死罪となります。 例えば、相手を驚かすために石を投げつけた結果、打ち所が悪くて死亡した場合は、傷害致死罪が成立します。

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