特定電気通信に該当しないIPの開示請求について

1 SNS等で悪質な書き込みがあったが、特定電気通信には該当せず、裁判所にIPの開示請求を申し立てたが却下された例はありますでしょうか?

2 罪の大小で開示するかどうかという事はない、という話を聞いたのですが、先生方の経験上その線引きがあれば教えてください
(例えば、殺害予告や恐喝なら開示する確立高い、民事だけでは低い等)
コスモスさん
2014年12月23日 12時39分

みんなの回答

櫻町 直樹
櫻町 直樹 弁護士
ありがとう
コスモス様

1 「特定電気通信」というのは,「不特定の者によって受信されることを目的とする電気通信…の送信をいう」(「特定電気通信役務提供者の損害賠償責任の制限及び発信者情報の開示に関する法律」2条1号)とされており,SNS等への書込みは不特定のネットユーザーが閲覧できるものですので,「特定電気通信にあたらない」との理由で開示請求が棄却されることはないと思います。
※例えば,電子メールを送信することは特定電気通信にあたらないとされています(http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/chikujyokaisetu.pdf の4頁)。なお,電子メールによって脅迫等がなされたときには,弁護士法23条の2に基づく「弁護士会照会」によって契約者情報等の開示を求めるという方法があります。

2 発信者情報が開示されるかどうかは,インターネット上に書き込まれた内容が特定個人の権利を侵害しているかどうかによります。
 コスモス様も書いていらっしゃるように,書込みの内容が脅迫罪にあたるか,あるいは名誉毀損罪にあたるか等の,成立する犯罪の違いによって開示するしないが決まるということはありません。
 ちなみに,私が受任した事件では,同じ表現(単語)であるにもかかわらず,(前後の文脈等から)一方は「侮辱にはあたらない」とされ,他方は「侮辱にあたる」と判断されたということがあり,権利を侵害しているかどうかの判断は,ときに微妙な場合があります。
 

2014年12月28日 23時32分

コスモス さん (質問者)
櫻町先生ありがとうございます
Facebookのメッセージや友達限定でしか見る事ができない場合は、特定電気通信には該当しないのでしょうか?

2014年12月29日 07時31分

櫻町 直樹
櫻町 直樹 弁護士
ベストアンサー
ありがとう
コスモス様

 フェイスブックのメッセージについては,電子メールと同じように「1対1の通信」ということになると思いますので,特定電気通信にはあたらないと考えられます。
 
 一方,「友達限定」の記事について,特定電気通信の要件となっている「不特定の者によって受信されることを目的とする」ものであるかどうかは,総務省が作成・公表しているプロバイダ責任制限法の逐条解説において「送信に関与する者の主観と関わりなく,その態様から客観的,外形的に判断される」と説明されています。
 SNS上で表示させるためサーバーに情報を送信するという行為は,客観的にみれば,不特定のネットユーザーが当該情報を閲覧できる状態を生み出すいうことですから,仮に,その記事が「友達」として登録しているネットユーザーしか閲覧できないものであったとしても,特定電気通信にあたると考えられます。 

2014年12月29日 11時17分

この投稿は、2014年12月23日時点の情報です。
ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。

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