威力業務妨害罪の成立の要件とは

下のサイトの記事には、「店内で、店員の制止に従わず、大声を出し続けると、威力業務妨害」罪が成立すると書かれているように思うのですが
http://kiirowa.biz/claim/claim3/claim3-00300.html

その成立の要件に関してもう少し詳しくお教えいただければと思います。
例えば
①「店員の制止」とは「静かにしてください」というような具体的に大声を出すことをやめさせるようなものである必要があるのか、それとも「落ち着いてください」のような冷静になるように促すだけのものでも良いのか。
②「大声を出し続ける」とはどれくらいの時間である必要があるのか、常に出し続けていないと犯罪として成立しないのか。発作的に大声を上げたり、落ち着いたりを繰り返すような人物でも成立しうるのか。

等などお教えいただけると幸いです。また、民間企業ではなく官公庁の場合も同じような要件で成立しうるのでしょうか?
2013年09月22日 13時40分

みんなの回答

北山 祐記
北山 祐記 弁護士
弁護士が同意1
ありがとう
あなたがお書きのようなメルクマールで区分することは不可能です。
最終的に、「威力」でもって「業務」を「妨害した」と評価される事実をもって威力業務妨害罪が成立するのです。内容によっては店員の制止行為がなくとも成立します。全てケースバイケースです。

2013年09月22日 14時01分

相談者
無知で申し訳ありません。
この聞き方でよいのかもわかりませんが、その《「威力」でもって「業務」を「妨害した」と評価される》基準のようなものは判例等で示されていたりはするのでしょうか?

2013年09月22日 14時17分

北山 祐記
北山 祐記 弁護士
弁護士が同意1
ありがとう
威力にあたるかどうか、等、いくつかの判例がありますが、結局、事案次第です。刃物・爆弾のような明らかな威力が存在し、あとは解釈に委ねられます。

2013年09月22日 14時33分

相談者
つまり詰め寄られている最中の人は、自身の判断で威力業務妨害にあたるか否かを判断した上で対応しなければならないということでしょうか?
たとえば、威力業務妨害にあたると判断して警察を呼んだが、警察は事件性が無いと判断した場合、相手方から虚偽告訴や名誉毀損等で訴えられる可能性も生じうるのでしょうか?

2013年09月22日 15時18分

北山 祐記
北山 祐記 弁護士
弁護士が同意1
ありがとう
自身で判断しなければなりません。
通常、騒がれた場合で警察を呼んだ場合、その人は立ち去ることが多いと思いますが・・
警察が威力業務妨害の疑いがあると考える程度のことが起こっていれば、仮に立件されなくても、訴えられることはないでしょう。逆に、商売に影響していれば、威力業務妨害にならなくとも、不法行為で賠償請求ができます。

2013年09月22日 17時10分

相談者
官公庁の場合も同様に威力業務妨害罪は成立しうるのでしょうか?
あるいは別の公務執行妨害が適応されるのでしょうか?

2013年09月22日 17時18分

北山 祐記
北山 祐記 弁護士
弁護士が同意1
ありがとう
職種によりますが、警察等以外は、威力業務妨害罪の方です。

2013年09月22日 18時13分

相談者
警察官だけが例外なのはなぜなのでしょう?

2013年09月23日 09時44分

北山 祐記
北山 祐記 弁護士
弁護士が同意1
ありがとう
簡単にいうと警察は執行力をもっているので、「公務」執行妨害よりも成立がしやすい「業務」妨害で保護する必要がないと考えられているからです。

2013年09月23日 11時04分

相談者
「執行力」とはどのような概念ですか?
また、威力業務妨害罪の方が成立しやすいのであれば、警察以外の公務員の公務への妨害に対して公務執行妨害罪という罪状を当てはめる必要は特に無いということでしょうか?

2013年09月23日 20時42分

北山 祐記
北山 祐記 弁護士
弁護士が同意1
ありがとう
ここでいう執行力は、威力を制圧する実力という意味くらいで解釈してください。一般人とは、違うということです。警察以外の公務に対する妨害は、威力又は偽計業務妨害で処理されています。

2013年09月23日 20時48分

相談者
もともと警察以外の公務員には公務執行妨害罪は適応されないということですか。すみません勘違いしておりました。
「威力を制圧する実力」ですか、捜査機関であっても検察等はそれらのものを持ち合わせていないという認識でよいのでしょうか?

2013年09月23日 20時58分

北山 祐記
北山 祐記 弁護士
弁護士が同意1
ありがとう
絶対ではないですが、一般的には非権力的公務は業務妨害罪で保護されると解釈されています。検察については、私もわかりませんが、シチュエーションにより、どちらも適用できると思いますよ。

2013年09月23日 21時12分

相談者
例外的な状況とはどのようなものでしょう?
威力業務妨害罪での立件は難しいが公務執行妨害罪での立件なら可能、というような状況でしょうか?
また、そのようなことはありうるのでしょうか?

2013年09月23日 21時17分

北山 祐記
北山 祐記 弁護士
弁護士が同意1
ありがとう
刃物や拳銃を使えば、どちらも適用できるでしょう。刑罰も3年以下の懲役又は50万円以下の罰金と同じなので、検察としては、正直、どっちでもいいというところもあります。業務妨害罪の方が立件は容易ですよ。

2013年09月23日 21時41分

相談者
条文を読み比べてみましたが、業務妨害の方が立件が容易なのは、「威力を用い」れば「暴行又は脅迫」が無くとも立件できるから、ということでしょうか?

(信用毀損及び業務妨害)
第二百三十三条  虚偽の風説を流布し、又は偽計を用いて、人の信用を毀損し、又はその業務を妨害した者は、三年以下の懲役又は五十万円以下の罰金に処する。

(威力業務妨害)
第二百三十四条  威力を用いて人の業務を妨害した者も、前条の例による。

(公務執行妨害及び職務強要)
第九十五条  公務員が職務を執行するに当たり、これに対して暴行又は脅迫を加えた者は、三年以下の懲役若しくは禁錮又は五十万円以下の罰金に処する。
2  公務員に、ある処分をさせ、若しくはさせないため、又はその職を辞させるために、暴行又は脅迫を加えた者も、前項と同様とする。

2013年09月23日 23時06分

北山 祐記
北山 祐記 弁護士
弁護士が同意1
ありがとう
威力の方が暴行・脅迫よりも低いレベルであることが一つ、そして、公務執行妨害で要求される職務執行性の立証が不要という点が2つ目の理由です。

2013年09月24日 10時32分

相談者
「職務執行性の立証」とはどのようなものなのでしょうか?

2013年09月24日 23時10分

北山 祐記
北山 祐記 弁護士
弁護士が同意1
ありがとう
公務の時間内であっても、あるいは時間外であっても、それが公務員の職務に該当するかどうかは微妙であり、適正な公務でなければならないということです。移動中などでよく問題になります。詳しくは刑法の専門書をお読みいただければと存じます。

2013年09月24日 23時30分

この投稿は、2013年09月22日時点の情報です。
ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。

関連度の高い法律ガイド

刑事事件に強い弁護士の選び方

刑事弁護は誰がやっても同じではありません。弁護士次第で結果が変わることも大いにあり得ます。被疑者(捜査機関によって罪を犯したとの嫌疑を受けて...

刑事事件の弁護士費用 - 起訴前や起訴後、少年事件などケース別の報酬相場

自身や家族、友人が犯罪を犯してしまったら、誰に相談すればいいか不安になることでしょう。刑事事件の解決には、多くの場面で弁護士の力を必要となり...

この相談に近い法律相談

  • 風邪 うつす 傷害罪 構成要件

    風邪をうつす事は 立件されるかは 別で 傷害罪になりますか?

  • 車に轢かれそうな人を蹴飛ばすなどして救う行為は正当防衛?緊急避難?

     車に轢かれそうな人を蹴飛ばすなどして救う行為は、通常人を蹴飛ばした際に成立する暴行罪や傷害罪等の罪は成立しないと思いますが、その違法性については正当防衛であるとして阻却されるのでしょうか?  それとも緊急避難であるとして整理されるのでしょうか?

  • 府立高校での体罰について

    府立高校でまた教員による体罰が発覚したようです。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131221-00000313-yom-soci 非常に腹立たしいですが、この手の事件では警察等は暴行罪や傷害罪・強要罪等での教員の立件にあまり意欲的ではないように思います。 なぜなのでしょう? 何か理由がありましたらお教えください。

  • 区立公園での釣り人による釣り料金徴収について

    都内のある区立公園で釣りをしている常連の老人に「釣れてますか?」と声をかけたところ、いきなりけんか腰で「釣りをしたいならカネを払え。タダで釣りができるとこなんてないぞ」とすごまれてしまいました。仲間の釣り師もそれを聞いてわらっていました。異様な雰囲気だったのでその場は立去りました。 区立公園にもかかわらず、釣...

  • 法律でいう業務とは?

    質問させていただきます。 法律でいう業務という言葉が、単に仕事の内容のみを意味しているのではないと知りました。 では、就職・就職活動などは法律上でいう業務になるのでしょうか? また、それを意図的に妨害された場合、業務妨害罪は成立するのでしょうか? 回答よろしくお願いします。

法律相談を検索する

弁護士に依頼することを検討中の方はこちら

複数の弁護士にまとめて見積り依頼
費用対処方針比べて選ぶことができます。

  • 弁護士費用がいくらかかるか知りたい
  • 弁護士の選び方がわからない
  • 弁護士が何をしてくれるか知りたい
一括見積りをはじめる無料

依頼前に知っておきたい弁護士知識

犯罪・刑事事件に注力する弁護士

よく見られているキーワード一覧

最近検索されたキーワード

法律相談を検索する

新しく相談する無料

犯罪・刑事事件の法律ガイド

関連カテゴリから解決方法を探す

弁護士に相談しようと思ったら…

弁護士に見積り依頼をする

複数の弁護士にまとめて見積り依頼

  • 最短3分で依頼完了
  • 依頼内容は非公開
  • 分野に詳しい弁護士から見積り依頼が届く
一括見積りをはじめる無料

依頼前に知っておきたい弁護士知識

犯罪・刑事事件のニュース

  1. 客室乗務員、客から「盗撮被害」が6割 逆上...
  2. 「これは売春だ」 ホテルで偽の「警察手帳」...
  3. 痴漢を目撃、自分で捕まえると「ケガ」や「間...
  4. パチスロ店、伝説の「4号機」を設置して摘発...
  5. 終電がまさかの運休! 鉄道会社にタクシー代...
  6. 障害者を襲う「性暴力」の三重苦 被害にあっ...
  7. 警察の取調室「スマホの持ち込み禁止」に根拠...

活躍中の弁護士ランキング

犯罪・刑事事件の分野

ピックアップ弁護士

をお選びください。

弁護士回答の中から一番納得した回答に、「ベストアンサーに選ぶ」をつけることで、
回答した弁護士に最も高い評価を与えることができます。

ベストアンサー以外にも「ありがとう」をつけることができます(複数可)。弁護士へのお礼も兼ねて投票へのご協力をお願いいたします。

※万が一、納得のいく回答がない場合は、「ベストアンサーを選ぶ」をつけずに、投票を終了することもできます。