プライバシーポリシーの法的性質について

事業会社にて、総務として、外部顧問弁護士との調整を行っている者です。
標題の件につき、御質問させてください。

弊社は企業様向けアプリを制作している会社で、
アプリ内にプライバシーポリシーを掲載するという話が出ております。

私としては、プライバシーポリシーはあくまでも弊社の個人情報取扱いに関する
「方針」を示したものに過ぎず「契約」ではないと思っていたので、
掲載するか否かはビジネス上の判断であり、
法的問題が生じるとは思っていなかったのですが、
顧問弁護士からは「掲載すれば契約の一部になります」と端的に、
メールにて説明を受けました。

顧問弁護士なのにあまり突っ込んで質問できないというのもおかしな話だとは思いますが、

(1)掲載した場合、弊社にどういったデメリットが生じるのか?
(2)弊社プライバシーポリシーには、お客様の同意チェックボックスはないが、
これを「契約」として考える場合、その法的性質は「弊社の片務契約」という扱いなのか?
(3)免責事項を設ける場合、アプリの最初の画面に同意を求めるページを設けるべきか?
また、その場合は「双務契約」なのか?
(4)その他、プライバシーポリシーを設ける場合、何か注意すべき点はないか?

について、御教授願えれば幸いです。

一応、自分でも調べてはみたのですが、よくわからなかったので、
弁護士の先生方、お力添え、お願い致します。
2014年12月04日 17時26分

みんなの回答

野口 眞寿
野口 眞寿 弁護士
ありがとう
プライバシーポリシーが掲載されている場合、お客様は自らの個人情報がそのプライバシーポリシー通りに扱われるものとしてアプリ利用の同意をしています。
また、質問者側の提供会社としても、プライバシーポリシー通りにお客様の個人情報を取り扱うものとしてアプリ利用の同意を求めており、双方の意思が合致していると考えられます。

そのため、プライバシーポリシーを掲載した場合にはアプリの利用に関する契約に「プライバシーポリシー通りに個人情報を扱う」という内容が含まれていることになります。

・デメリット
したがって、プライバシーポリシーに反して個人情報を取り扱った場合には、債務不履行に問われる可能性があります。

・片務契約?
法律上片務契約というのは「当事者の一方のみが債務を負担する契約」を言います。
上記で記載したように、アプリ利用契約の内容として含まれると考えられますので、片務契約ではありません。なお、片務契約か双務契約かということから結論が決まることはないので、その分類はあまり気にしないでください。

また、同意のチェックボックスがなくても、利用についての同意ボタンを押すことでそれに同意していると考えますので、お客様の同意があります。

・プライバシーポリシーを設ける場合の注意点
厳しくしすぎて管理の手間が増えても本末転倒ですし、緩ければ逆に個人情報保護の問題がでてきます。
業務に支障がないような管理・使用方法を意識しつつ、いざというときにはプライバシーポリシーを変更できるようにしておくべきだろうと思います。

2014年12月04日 17時41分

相談者
すみません、補足致します。
弊社のアプリは、お客様毎に一定程度カスタマイズされているものでして、アプリのダウンロード前にそのカスタマイズ内容等を明記した発注書及びアプリ利用規約に書面にて同意を頂いております。(利用規約に同意して頂き、料金を支払って頂いて、初めてアプリが利用可能となります。)
そのため、一般的なアプリのように、初期画面に利用規約等が表示され、チェックボックスへのサイン、あるいは次の画面に遷移することを以てして「同意する」という形式は採っておりません。
プライバシーポリシーについては、書面の利用規約とは別にアプリ内に掲載ページを設けているだけなのですが、このようにお客様がすぐに目にしない場所に記載している場合でも、お客様はプライバシーポリシーに「同意した」という扱いになるのでしょうか?

説明がわかりにくかったら、申し訳ございません・・・

2014年12月04日 17時56分

野口 眞寿
野口 眞寿 弁護士
ありがとう
そうすると利用開始時点でプライバシーポリシーの内容は分からない、という状態ということですね。

解釈の難しいところだと思いますが、契約に含まれないとすると、プライバシーポリシーがあっても個人情報をどう扱おうと自由という結論になり、プライバシーポリシーを定めた意味が全くないことになってしまいますので、妥当とは言えないでしょう。

お客様の側も、全く自由に個人情報を使っていいと思って利用を始めるわけではないと考えるのが普通でしょうから、やはり「適切な方法で個人情報を取り扱う」という合意はあったものと考えられます。
その「適切な方法」が「プライバシーポリシー通りの方法」であるという読み方をするのがお互いの合理的な意思だということになると思います。

2014年12月04日 18時09分

この投稿は、2014年12月04日時点の情報です。
ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。

関連度の高い法律ガイド

「自己破産」は戸籍に載る?年金がもらえない?よくある勘違い5パターン

「自己破産をしたら戸籍に載る?」「選挙権がなくなる?」ーー。借金がほぼ帳消しになる、という大きなメリットがある分、影響力も大きく感じる「自己...

この相談に近い法律相談

  • 利用規約、プライバシーポリシーに

    愚痴聞き、話し相手サービスの会社の利用規約、プライバシーポリシーが同じ文面の所がたくさんあります。 1 同じ文面で表記することは著作権の問題から違法なのでしょうか? 2 オリジナルでなければならないとすれば弁護士さんに文書作成を依頼   した場合料金はいくら位になるでしょうか?

  • 会社の新規事業に違法性がある

    システム開発会社でエンジニア・ディレクターをしています この度会社で新規ビジネスを立ち上げることとなりましたがそのシステムに違法性があります 具体的にはさくらの機能を有する出会い系サイトシステムの販売となります 私はエンジニア・ディレクターとしてこのプロジェクトにある程度深くかかわることが 要求される立場にあ...

  • 存在するゲームアプリのガチャをシミュレーションするアプリを作って公開することは違法でしょうか?

    シミュレーションの題材になるゲームの画像は使わず、ガチャで排出されるキャラクター名を排出結果として表示するアプリを作りたいと考えています。 このような場合、著作権違反などの違法性はありますか?

  • 新しくリリースするオンラインサービスの情報保護に関するご相談

    <状況> 弊社にて新しく情報提供系のオンラインサービスを投入することになり、現在、システム会社さんと打ち合わせを行いながら、準備を進めています。そのなかで、オンラインサービスをリリースしたら、同業の大手企業に仕組みを模倣される可能性があるという話になりました。また、開発完了後の著作権についても気になっています(...

  • 企業情報収集ツールの提供について

    ネットサーフィン中にふと疑問に思ったことがあり質問させていただきます。「iタウンページ」や「ぐるなび」などのサイトから企業情報を自動収集できるソフトを公明正大に販売している会社がたくさんあります。おそらく、これらの会社は「iタウンページ」や「ぐるなび」側の許可をとってソフトを販売しているわけではないかと思われます...

法律相談を検索する

弁護士に依頼することを検討中の方はこちら

複数の弁護士にまとめて見積り依頼
費用対処方針比べて選ぶことができます。

  • 弁護士費用がいくらかかるか知りたい
  • 弁護士の選び方がわからない
  • 弁護士が何をしてくれるか知りたい
一括見積りをはじめる無料

依頼前に知っておきたい弁護士知識

自己破産に注力する弁護士

よく見られているキーワード一覧

最近検索されたキーワード

法律相談を検索する

新しく相談する無料

自己破産の法律ガイド

関連カテゴリから解決方法を探す

弁護士に見積り依頼をする

複数の弁護士にまとめて見積り依頼

  • 最短3分で依頼完了
  • 依頼内容は非公開
  • 分野に詳しい弁護士から見積り依頼が届く
一括見積りをはじめる無料

依頼前に知っておきたい弁護士知識

借金のニュース

  1. 140万円超の債務整理「司法書士は扱えない」...
  2. マイナス金利の影響「ローンの利息が減る」「...
  3. 間寛平さん「1億円」借金地獄を告白 「保証人...
  4. 「持ち家 VS 賃貸」税金面はどっちが有利? ...
  5. 北海道電力が「ボーナス」の代わりに「生活支...
  6. 「過払い金を返せ!」芸人まちゃまちゃ「消費...
  7. ギャンブルで全財産なくして「借金400万」――...

活躍中の弁護士ランキング

借金・債務整理の分野

ピックアップ弁護士

をお選びください。

弁護士回答の中から一番納得した回答に、「ベストアンサーに選ぶ」をつけることで、
回答した弁護士に最も高い評価を与えることができます。

ベストアンサー以外にも「ありがとう」をつけることができます(複数可)。弁護士へのお礼も兼ねて投票へのご協力をお願いいたします。

※万が一、納得のいく回答がない場合は、「ベストアンサーを選ぶ」をつけずに、投票を終了することもできます。