仕入れ先の破産による買掛金の支払いについて。

先日、仕入れ先が破産し、管財人から買掛残を支払うよう書類が届きました。
その仕入れ先の定番だった商品が当社には多数あります。
当然 定番商品を追加補充する約束でその仕入れ先とは長年(20年くらい)取引してきました。
*長い取引なので売買契約書などはありません。
当社としては、追加補充ができないとなるとサイズや色や規格が揃わなくなり、定番品としての付加価値は
なくなり、「処分品」「ハンパ品」としての販売しかできなくなり、想定した金額での販売は不可能となる
ため多額の損害(逸失利益)が発生します。

当社の多額の損害を考慮すると、請求金額を支払うことには非常に抵抗があります。
売買契約の不履行の原因と責任は、破産した仕入れ先にあると思うので、
なんとか、支払わないか、支払いを減額できないか悩んでおります。

質問は、以下の4点について

1、請求されている買掛残と当社の損害(逸失利益)は相殺できるか?
  また、その要望に法的根拠はあるか?

2、管財人からの請求を、現物商品の返品で充当することは可能でしょうか?
  また、この行為は法的に正当か?

3、上記の要望に、管財人弁護士は応じてもらえるか?
  また、どのように反論するか?

4、その他、支払いを免れる、もしくは少しでも金額を抑える良い方法があるか?


弁護士の先生、同じような経験をされた経営者などからのご意見、アドバイスを
よろしくお願いします。
しろくまさん
2014年05月04日 18時48分

みんなの回答

黒岩 英一
黒岩 英一 弁護士
弁護士ランキング 登録弁護士が過去30日における弁護士ドットコム内で行った活動(みんなの法律相談での回答など)を独自に数値化、ランキングしたものです。 長崎県1
弁護士が同意1
ありがとう
1、請求されている買掛残と当社の損害(逸失利益)は相殺できるか?
  また、その要望に法的根拠はあるか?

原則として相殺することはできません。

ただし、定番品として販売するというかたちがどういう形式なのかが分からないので断定はできませんが、そういう販売形態であることから、今後の継続的取引ができないのであれば代金を減額してもらう必要があると交渉することはできる余地はあり得ます。

2、管財人からの請求を、現物商品の返品で充当することは可能でしょうか?
  また、この行為は法的に正当か?

既に商品が納品されているのであれば、仕入れ先としては義務を果たしていることになるため、返品で充当することは困難です。

管財人としては、代金の支払いを求めるでしょう。

3、上記の要望に、管財人弁護士は応じてもらえるか?
  また、どのように反論するか?

代金の減額については、その根拠たる資料をできるだけ示して説明をおこなっていく必要があります。
それが合理的なものであれば、減額に応じてもらえる可能性はあり得ます。

返品については、納品の義務を果たしているので、代金を支払うようにとしかいわないと思います。

4、その他、支払いを免れる、もしくは少しでも金額を抑える良い方法があるか?

管財人としては、できる限り多くの債権を現金化しようとしますが、一方で裁判所や他の債権者に正当な説明ができるのであれば、減額にも応じてもらえます。
その点を頭に入れて資料を集め、交渉してみてはいかがでしょうか。

2014年05月05日 08時22分

岡村 茂樹
岡村 茂樹 弁護士
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弁護士が同意1
ベストアンサー
ありがとう
個別の質問にお答えする前に,確認しておきます。以下,発注者とは,質問者を指します。
1.「仕入れ先の定番だった商品が当社には多数あります。」ということですが,当該定番商品が,「既製品に発注者特有の仕様を施した商品,つまり当該仕入先からしか納入できない特有の商品であり当該仕入先以外から代替品を納入できない性質のものである場合(非代替定番品)」と,「定番とはいっても特有の仕様を施したものではない商品(代替可能定番品)」の場合とで,若干,考え方が変わってくると思います。
2.また,20年来の取引ということですが,「当該仕入先に発注すれば,即座に納品する態勢を取ることが取引の条件・形態となっていた(即時納品形態)」かどうかも考慮の材料になります。
3.「請求されている買掛残と当社の損害(逸失利益)は相殺できるか?」
→発注者と当該仕入先の契約は,売買契約です。発注した商品が納品されていれば仕入先は売主としての義務は履行済です。従って,発注者は納品された商品の代金を支払わなければなりません。これが原則となり,発注者の損害を相殺して差し引くことはできません。ただし,当該商品が「非代替定番品」であり,かつ「即時納品形態」が取られていた場合,即時納品ができなくなったことによる損害を差し引ける余地が出てきます。即時納品形態が売買の条件になっている場合,非代替定番品の即時納品が困難になった場合に発注者に損害が生じることは,売買の当事者双方に予見が可能な出来事といえるからです。
他方,当該商品が代替可能定番品の場合,発注者は当該仕入先以外に商品を発注して補充することにより損害の発生を防止できるので,損害の差引を求めることは困難になります。
このあたりの事情を整理して,管財人と交渉してはいかがでしょうか。
4.なお,現物商品の返還で支払いに代えることは,いずれの場合でも認められません。

2014年05月05日 09時13分

しろくま さん (質問者)
破産した仕入れ先と取引していたときは、廃盤になった商品は返品返金してもらうか、廃盤品処分の費用を負担してもらっていました。
最近の取引履歴(今回請求されている金額の中)にも、廃盤品を返品した記録などは残っております。
このような状況でも、現物商品の返品での対応、もしくは債権の放棄をお願いすることは難しいでしょうか?

2014年05月07日 19時13分

岡村 茂樹
岡村 茂樹 弁護士
弁護士ランキング 登録弁護士が過去30日における弁護士ドットコム内で行った活動(みんなの法律相談での回答など)を独自に数値化、ランキングしたものです。 埼玉県1
ありがとう
「最近の取引履歴(今回請求されている金額の中)にも、廃盤品を返品した記録などは残っております。」
→この記録は,無駄になった商品に相当する代金を減額させる資料になります。大事な証拠ですので,減額交渉の際に活用してください。しかし,原則が売買契約ですから,現物返品を法的に認めさせるのは難しいと思います。
→私が管財人であれば,提出された記録を精査したうえで,一定の減額に応じるという処理をすると思います。

2014年05月08日 09時56分

この投稿は、2014年05月04日時点の情報です。
ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。

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