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海外で物議「女体盛り」は日本の伝統? 国内でサービスできるか弁護士に聞いてみた
カナダで「女体盛り」のケータリング・サービスを提供している会社のウェブページ

海外で物議「女体盛り」は日本の伝統? 国内でサービスできるか弁護士に聞いてみた

裸で寝そべる女性に、料理を盛り付ける「女体盛り」が海外で物議をかもしている。カナダ紙ナショナルポストなどによると、女体盛りのケータリング・サービスを提供する現地の会社に対し、女性団体が「性差別的だ」として中止を求めているという。

この会社が提供している「女体盛り」は、葉っぱにのせた寿司を、仰向けに寝そべった裸の女性の上に並べるというサービスのようだ。主に、パーティーなどの余興として提供されているが、客がモデルの女性に触ったり、話しかけたりするのはNGとされている。

この会社のホームページでは、「日本の伝統をご体験ください」と書かれているが、そんなものを体験したことのある日本人は、ほとんどいないのではなかろうか。そもそも、女体盛りは、日本でやったら法律違反になるのではないだろうか。西口竜司弁護士に聞いた。

●「法律違反」の可能性が大きい

「結論から先にいいますと、『女体盛り』をサービスとして提供する会社は、さまざまな法律に抵触する可能性があります」

西口弁護士はこう切り出した。具体的に、どんな法律に抵触するのだろうか。

「提供の仕方にもよりますが、刑法の『公然わいせつ罪』にあたる可能性があるでしょうね。また、風俗営業法の規制対象とされる場合もあるでしょう」

ほかには、どんな法律に触れる可能性があるのだろうか?

「一番、違反する可能性が高そうなのが、『食品衛生法』です。

食品衛生法には、『営業上使用する器具および容器包装は、清潔で衛生的でなければならない』と定められています(15条)。

温かい女性の体を食器代わりにするのは、とても衛生的とは言えませんから、この規定に違反したとみなされる可能性が高いでしょう」

西口弁護士はこのように説明したうえで、「そもそも女体盛りという行為自体、性差別につながるような話といえます。人道的観点から、おこなうべきではないでしょう」と苦言を呈していた。

(弁護士ドットコムニュース)

プロフィール

西口 竜司
西口 竜司(にしぐち りゅうじ)弁護士 神戸マリン綜合法律事務所
大阪府出身。法科大学院1期生。「こんな弁護士がいてもいい」というスローガンのもと、気さくで身近な弁護士をめざし多方面で活躍中。予備校での講師活動や執筆を通じての未来の法律家の育成や一般の方にわかりやすい法律セミナー等を行っている。SASUKE2015本戦にも参戦した。弁護士YouTuberとしても活動を開始している。今年からXリーグにも復帰した。

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