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高須院長「イエス高須クリニックのキャッチコピーは亡き妻が遺した宝」意見陳述で涙
東京地裁に入る高須院長(左)と西原理恵子さん(中)

高須院長「イエス高須クリニックのキャッチコピーは亡き妻が遺した宝」意見陳述で涙

民進党の大西健介・衆院議員が国会で「陳腐なCM」と発言し名誉を傷つけられたとして、高須克弥氏が院長を務める「高須クリニック」の運営法人が、大西氏と民進党、蓮舫代表らに1000万円の損害賠償などを求めた訴訟の第1回口頭弁論が7月24日、東京地裁(河合芳光裁判長)であった。

●西原理恵子さんの姿も

今回の裁判には 傍聴券30枚に対し190人を超える傍聴希望者が集まった。法廷には事実婚の関係にある漫画家・西原理恵子さんの姿もあり、最前列の真ん中に座ってスケッチブックに法廷の様子を描いていた。

高須院長は約5分間に渡って意見陳述。「『イエス高須クリニック』の企業キャッチコピーは妻の遺産であり、私の大切な宝であります」と涙ぐんだ場面もあった。

●大西議員の国会での発言

高須氏が激怒しているのは、大西議員が2017年5月に開かれた衆院の厚生労働委員会で、美容医療の広告規制見直しについて発言した内容だ。

大西議員は、「医療分野は広告が原則禁止のような非常に強い規制がかかっている」とした上で、「(医療機関名や連絡先など)非常に限定的な事項しか広告することが認められていない。だから、非常にCMも陳腐なものが多いんですね」と発言。その後「皆さんよく御存じのように、例えば、イエス○○とクリニック名を連呼するだけのCMとか…(略)」と続けた。

そして「こうしたクリニックの名前とか電話番号だけを連呼する広告というのは、患者が医療機関や治療方法を選択する上では私は有用なものではないというふうに思う」と話した。

●高須院長「詐欺まがいのビジネスという印象を与えたことは許せない」

高須院長は意見陳述で、「妻は『自分を楽しんでいますか?イエス高須クリニック』というキャッチコピーを考えてくれ、全国に広まりました。法令を守らず詐欺まがいのビジネスをしているような印象を与える発言をした大西議員とそれを容認した存在が許せませんので提訴しました」などと強調した。

口頭弁論を終え、高須院長は東京地裁前で報道陣の取材に応じた。

「冷静にやろうと思ったけれども段々感情が高ぶってきてちょっと泣けてきた。あそこ(被告側)に蓮舫代表と大西議員がいたらスッキリしただろうと思った。聞いていただくだけで良かったが、(出廷したのが)弁護士だけで、のれんに腕押しみたいで虚しかった」と話した。

また大西議員の発言に対して、「40年間苦労して作ってきたブランドイメージと美容外科全体に対するいいイメージを一挙に打ち崩す国会の質問だった。高須クリニックは悪徳美容外科ではない」と怒りをあらわにした。

次回は10月16日午前11時から103法廷で行われる。

(弁護士ドットコムニュース)

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