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「司法修習」の問題を伝える漫画「ベンゴマン」制作費をクラウドファンディングで募集
クラウドファンディングは9月1日まで募集する

「司法修習」の問題を伝える漫画「ベンゴマン」制作費をクラウドファンディングで募集

「漫画で法律家の卵を救いたい!」。司法修習の給費制の復活を目指す若手弁護士や学生たちの団体「ビギナーズネット」が、司法修習の問題点をより多くの人に知ってもらうための漫画「ベンゴマン」をつくるため、6月30日からクラウドファンディングサイト「Makuake」で資金集めを始めた。

司法試験の合格者が弁護士・検事・裁判官という「法曹」になるためには、合格後の1年間、実地訓練である「司法修習」を受ける必要がある。しかし、この期間は無給で、「修習に専念する義務」があるとして、アルバイトが原則として禁止されている。2010年度の合格者までは、国が給与を支払う「給費制」が存在したが、2011年度からは国がお金を貸す「貸与制」に移行した。

そうした結果、学生時代の奨学金と合わせ、多額の借金を背負った状態で弁護士業務を始める弁護士が増えており、問題視されている。

「ビギナーズネット」代表で、中央大学法科大学院生の竹崎祐喜さんは、漫画制作の目的について、「法律関係者だけでなく、一般の人たちにも、できるだけわかりやすく制度の問題点を伝えるため、漫画という手段にしました」と語る。

制作は、2011年にモーニングmanga openでデビューした漫画家の矢島光さんが担当。制作した漫画はすでにビギナーズネットのホームページ(http://www.beginners-net.org/#!comic/c1de1)で第4話まで公開されており、クラウドファンディングで集めた資金を今後の制作費に充てる。

集めた資金は、漫画制作のほかにも、議員への要請や、各地で行われる意見交換会の開催資金などに充てる予定。支援コースは3000円から10万円までの5つのコースから選ぶことができる。3000円コースの場合、漫画の単行本と司法試験対策の受験講座の割引を受けることができる。

クラウドファンディングは9月1日まで募集している。

https://www.makuake.com/project/beginners-net/

(弁護士ドットコムニュース)

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