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□□□ 弁護士がやさしく教える!得する法律講座 □□□
2007年1月3日
第52号
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■■ 「弁護士ドットコム」法律相談所 第52回 ■■
〜「弁護士」が身近な法律をわかりやすく解説する法律相談コーナーです〜
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□□ 相談内容 □□
裁判って3回できるんですよね?
中学生の頃、公民の授業で、「裁判は、地方裁判所、高等裁判所、最高裁判所
と3回審理してもらえる」と学んだ記憶があります。これを三審制と呼ぶそう
ですが、どうして3回もやるのですか?
□□ 弁護士の回答 □□
○ あけましておめでとうございます。
昨年は「弁護士がやさしく教える!得する法律講座」をご愛読いただきまして、
誠にありがとうございました。
本年も、知って得する法律知識を、なるべくわかりやすくご紹介していきたい
と思いますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。
さて、今週のご相談に対する回答は以下になります。
○ 三振バッターアウト!?
日本の裁判が三審制を採用しているのはその通りです。民事裁判だろうが、刑
事裁判だろうが、いずれも3回のチャンスがあります。
3回やる「チャンスがある」というだけで、必ず3回やらなければいけないわ
けではありません。1回や2回で終わりにすることも、もちろんできます。
たとえば、地方裁判所の判決に不服があれば、上級審である高等裁判所に控訴
(こうそ)をすることができ、高等裁判所の判決に不服があれば、そのまた上
級審である最高裁判所に上告(じょうこく)することができる、というわけで
す。
野球では、ストライクを3回重ねない限りは、三振バッターアウトとはなりま
せんが、同様に、裁判でも、敗訴判決を3回食らうまでは、勝訴のチャンスが
あるということになります。
○ どうして3回もやるの?
では、どうして1つの事件で3回も審理が可能なのでしょうか?
そんなことをしたら、時間がかかって仕方ないじゃないか、と思われる方も多
いでしょう。
その理由は、裁判に誤りがあってはならないから、誤りを防ぐために、念には
念を入れて3回審理できるようにしている、というように一般的には考えられ
ています。
裁判というものは、証拠に基づいて過去の事実の存否を認定する作業であり、
この事実を認定する人は、裁判官という人間です。
裁判官は神様ではありませんから、認定した結果が100パーセント真実であ
るとは言い切れません。
そこで、裁判官は真実を見誤ることがあり得るという前提のもと、複数回チェ
ックさせることで誤りを最小限にしようと考えられたシステムが三審制だとい
うわけです。
○ 1回目がとても重要!
ところが、三審制といっても、野球の三振のように、3回まったく同じように
繰り返されるわけではありません。
厳密に言うと、民事裁判と刑事裁判で異なるのですが、おおまかに言えば、2
回目、3回目の裁判は、基本的には「1回目の裁判に誤りがないかどうかを検
討する」というスタンスで審理されます。
特に、3回目の審理がおこなわれる最高裁判所などは、法律審と言って、原則
として前審の判決の法律上の問題点しか審理せず、事実認定の誤りなどは検討
しませんから、ほとんどが門前払いにされてしまいます。
そのため、1回目の裁判で言いたいことは言い尽くしておかないと、2回目や
3回目の裁判になってから言おうとしても、もう手遅れである、という状態に
なることがあります。
ですから、1回目の裁判が非常に重要となります。ここに全精力を注入する必
要があるのです。3回チャンスがあるなどと言って、のんびり構えていてはい
けません。
○ 弁護士には早めに相談しよう!
ところで、弁護士をしていると時々、「第一審は自分ひとりで裁判をたたかっ
てみたのだが、敗訴してしまったので、次(第二審)からは、きちんと弁護士
に依頼したい」といって相談に来る方がいます。
しかし、それでは手遅れなことが多いのです。すでに述べたように、裁判とい
うものは、三審制とは言いながらも、実際には第一審でほとんど勝負がついて
しまうからです。
したがって、裁判を起こしたいと思ったり、裁判を起こされたりした場合には、
はじめから弁護士に依頼したり、少なくとも相談くらいはしておくことが無難
だと言えます。
知り合いに弁護士がいなければ、弁護士ドットコム( http://www.bengo4.com )
で気軽に探すことができますので、ぜひご利用になってください。
また、金額が140万円以下の裁判であれば、司法書士に依頼することも可能
です。こちらも司法書士ドットコム( http://www.shihosho4.com )で探すこ
とができます。
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