
漫画家きたがわ翔さんが2009年2月25日発売の「スーパージャンプ」から連載を開始した弁護士漫画「BENGO!」。実直でマジメだけど裁判では負け続ける弁護士の若林航大と、軽薄でノリが軽いにもかかわらず、妙な説得力を持つ松下弁悟という個性の強い二人のキャラクターが織りなす世界観は、重々しい雰囲気を醸し出してきた従来の弁護士漫画とは確実に一線を画す。
2009年5月21日に開始される裁判員制度。そしてその3カ月前から連載が始まった「BENGO!」。この漫画で描きたい世界や伝えたいメッセージは何だろうか。連載が始まるきっかけにもなり、また現在も「BENGO!」の企画協力・監修を行う弁護士ドットコム・代表の元榮太一郎氏を交えながらきたがわ翔さんに話を聞いた。
漫画家。静岡県出身。
13歳のときにデビュー。
以後、多くの人気連載マンガを手掛ける。
現在はスーパージャンプ(集英社)にて「BENGO!」を連載中。代表作としてTVドラマ化された『ホットマン』を始め、アニメ化された『19〈NINETEEN〉』や『B.B.フィッシュ』、その他にも『C』、『刑事が一匹…』、『Thirty』等多数。
弁護士。神奈川県出身。
『専門職サービスをもっと身近にもっと便利に』を理念として、『弁護士ドットコム』等の専門職マッチングサイトを運営するオーセンスグループ株式会社の代表取締役社長、法律事務所オーセンスの代表を務める。
「刑事と民事こっそり知りたい裁判・法律の長基礎知識」(著書、幻冬舎、2008年)など著書、監修書多数。

主人公の一人、松下弁悟のキャラクターが目新しいキャラクターだったので、特に20代の人からの反応が良かったですね。逆に40代からは厳しい声もありましたが(笑)。もともと、新しい弁護士像を描きたいという想いがありましたから狙い通りとも言えますが、アンケートにここまではっきり出るとまでは思いませんでした。

今年5月から裁判員制度が始まりますよね。昨年からあらゆるところで耳にしていましたから、次の作品は裁判モノでどうかなという感じで何となく注目していました。ちょうどそのころ、スーパージャンプの編集の方から面白い弁護士がいるから会ってみないかとお声がけいただいて。そこで弁護士ドットコムを運営されている元榮さんに初めてお会いしたんです。昨年の夏ぐらいですね。
そこで一気に話が進みました。弁護士ってエリートのイメージがどこかありますよね。距離感を感じる存在でもあります。そして、裁判モノのドラマや漫画はどれもこれも堅いものばかり。まずはこれを崩せないかなというところから始まりました。これまでの弁護士のイメージを崩そうじゃないかというところで意気投合しましたね。弁護士に到底なりそうにもないタイプが弁護士になったら面白いんじゃないかと。弁護士モノのドラマを見ても、どちらかというとストーリーに軸があります。弁護士が探偵役として活躍するようなケースも多いですよね。弁護士モノを手がけるからにはもちろんストーリーとしての読み応えも重要ですが、登場人物のキャラを中心にできないかなと。このバランスをうまくとれるかどうかが連載前の課題でした。
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