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東京五輪、約60路線で終電を最大2時間延長 夜間の保守点検は「前倒しで弾力的に実施」
輸送計画について説明する東京オリンピック・パラリンピック大会組織委員会の齋藤勝久・輸送企画部長(2020年1月22日、東京都港区、弁護士ドットコムニュース撮影)

東京五輪、約60路線で終電を最大2時間延長 夜間の保守点検は「前倒しで弾力的に実施」

東京オリンピック・パラリンピック大会組織委員会と東京都は1月22日、大会期間中(7月24日〜8月9日)の混雑や深夜まで試合が行われる競技会場からの帰宅に対応するため、列車の増発や終電の延長についての詳細な実施計画を発表した。

計画によると、23時以降に競技が終了する会場は首都圏に8会場ある。そのため、東京圏では19の鉄道会社(東京都交通局なども含む)が、約60路線で終電時間を延長する。

終電は最大で2時間延長されるほか、午前2時台まで運行する路線もあるという。また、日中でも観客が集中する会場のある路線では増発などの対応をとる。

終電が延長されることによって、鉄道各社が夜間に行なっている保守点検作業への影響が懸念されているが、国土交通省が2019年11月に「弾力的な運用」を通達。前倒しできる作業を他の期間に実施、安全基準を守るという。

●地方3会場では5社13路線で深夜輸送を実施へ

計画によると、観客は23時以降に競技が終了する会場から最寄駅へ移動、一旦、JR山手線方向へ向かい、都心エリアから郊外へ帰宅する流れを作る。

これに基づき、例えば新宿駅では、西武新宿線新所沢行は午前1時40分ごろ、JR中央・総武線三鷹行は午前2時ごろ、京王線京王八王子行は午前1時20分ごろ、小田急小田原線相模大野行は午前1時30分ごろなど、終電の発車時刻が延長される計画だ。

また、東京圏以外でも、22時ごろまで競技が行われる札幌ドーム、宮城スタジアム、茨城カシマスタジアムの3会場で、5社が13路線で深夜輸送を実施。深夜以外にも、東京圏や地方の競技会場で大勢の観客の移動が見込まれるところでは、日中の増発を検討している。

さらに詳しい計画は4月に発表される予定。東京都オリンピック・パラリンピック準備局 の佐久間巧成・輸送担当部長は、「チケットを購入された方には観戦計画を立てる際の参考にしていただきたい」と話している。

今後、時刻表など詳細は公式サイトや提供されるアプリなどを通じて周知される。

 23時以降に競技が終了する会場

 会場付近の路線の終電事項概要(2020年1月22日現在)

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