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池袋暴走事故、約30万人の署名集まる 遺族「心より感謝」1万通を超える手紙も
集まった署名の写真を紹介する松永さん(右)。会見には2万人分の署名を持参した(2019年8月30日、弁護士ドットコム、東京都)

池袋暴走事故、約30万人の署名集まる 遺族「心より感謝」1万通を超える手紙も

東京・池袋で暴走した自動車にはねられ、母親と3歳の女の子が死亡した事故で、厳罰を求める遺族の署名活動に29万1639人の署名が集まった。遺族の松永さんが8月30日、東京・霞が関の司法記者クラブで記者会見を開き、明らかにした。

また、8月末までを予定していた署名活動を9月15日までに延長すると発表した。

松永さんは「1万通を超えるお手紙もいただきました。日々悲しみと苦しみの波の中、皆様の署名やお手紙に心から救われております。心より感謝いたします」と話した。

●「これを機に免許を返納した」という高齢者からの声も

松永さんは7月18日に開いた記者会見で、署名活動を始めると明らかにし、松永さんのブログから署名用紙をダウンロードして送る郵送形式に加え、8月3日には街頭で署名活動を行った。

9月15日まで延長する理由は、子どもがいる人から「8月は夏休み中なので、もっと長くやってほしい」という声が多くあったことや、ブログで期限を曖昧に書いており混乱を招いたためだという。

手紙や街頭署名では、子どもがいる人から「他人事と思えない」という声や、「交通事故が少しでもなくなってほしい」、「あまりに理不尽だ」などの声が寄せられた。「これを機に免許を返納した」という高齢者からの声もあった。

また、交通事故の被害者や遺族からの手紙や声かけも「驚くほど多くあった」と振り返り、「それぞれの方が大変な苦しみを背負われていると感じた。こうした痛ましい事故が減ることを願っている」と話した。

これほどまで署名が集まるとは思っていなかったと言い、「病院で2人の遺体を見た時から、絶望と悲しみとともに、このような思いをする遺族が2度と出て欲しくないと思った。その思いに賛同していただけたのかなと思っています」と語った。

●「二人の命を奪ったことに対する罪は償ってほしい」

松永さんは「被疑者には二人の命を奪ったことに対する罪は償ってほしいし、軽い罪で終わる前例を作りたくない。法制度の改善や技術向上、地方の足などの環境面向上などの整備がもっと行われてほしい」と呼びかけた。

署名は、書類送検されたタイミングで、東京地検に提出する予定。署名用紙は松永さんのブログ「東池袋自動車暴走死傷事故 遺族のブログ」https://ameblo.jp/ma-narikoからダウンロードできる。

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